EUは世界でも有数の家禽生産地域であることをご存知でしたか?年間の生産量は1350万トンにも上ります。ヨーロッパのすべての農家は市場の要求に対応するため特別に作られた営業規則を遵守する義務を背負っています。1
家禽肉の一人あたりの消費量は年間で25kgにもなります。ある研究によればその消費量は今後20年間で20%も上昇するとされています。その上昇率の中の40%はアジアによるものです。2それほど大きな需要があるということです。2020年のユーロスタットのデータでは3、ポーランドは年間家禽生産量270万トンを誇り、EU内でもトップクラスとなっています。
このような大規模な生産は非常に責任の伴う仕事です。毎日私たちの多くがお皿の上のお肉を食べているわけですから、それらが高品質であることはとても大切なことです。このため、動物の健康と福祉が最優先事項になります。世界的に見てもEUの中の農場は高いレベルにあり、動物飼育に関わるガイドラインを規定する基準や法的制度では最前線にあります。
鶏はとりわけ気を使って扱う必要があります。平飼いをされている鶏が増えてきていますが、ケージ飼いの数も絶えず上昇しています。ガイドラインの例として1平方メートルあたり9羽までというものがあります。さらに、ケージの中で1羽1羽に自分の場所が与えられます。また、それぞれ常に餌を食べることのできる状態でなければなりません。
生産者は鶏を飼っている場所すべてを適切なEU国内の機関に届け出なければなりません。鶏舎の条件が点検されたあと、生産者は生産者番号を付与され、その番号によって製品の出処を追跡することができるようになります。4
鶏の餌は栄養満点で、鶏に必要なものを満たしている必要があります。餌を用意する際には、エネルギー、タンパク質、ミネラル、アミノ酸に特に気を配ります。新鮮で清潔な場所で、適切な量を与えることが求められます。さらに、飼育されている鶏が常に水を飲むことができる状態でなければなりません、典型的な餌の材料には、とうもろこし、小麦、大麦、炭酸カルシウム、菜種油、豆類の種子などが使われています。5
養鶏の品質管理は非常に複雑です。欧州委員会の代表が議長を努める政府代表者で構成される委員会により管理されます。養鶏に関する重要事項を話し合うために、定期的に議論が行われています。このために発足した委員会やグループはEUのウェブサイトec.europa.euで確認できます 。.6
このように、ヨーロッパの養鶏は非常に高いレベルを誇っています。これも法規制や、法改正のおかげです。家畜としての動物福祉は私たち最重要事項であり、それによって安全で高品質な製品ができるのです。
参照元;
1 - eur-lex.europa.eu (営業規則)
2 - wattagnet.com (アジアと世界における家禽消費)
3 - eurostat.ec (家禽生産)
4 - ec.europa.eu (養鶏場所)
5 - agrofakt.pl (鶏用飼料)
6 - ec.europa.eu (品質管理)